突発性発疹
突発性発疹について
突発性発疹ってなんだろう?
生後4ヶ月から1歳前後までの乳児が主にかかる病気です。
ヒトヘルペスウイルス6型または7型の感染によって引き起こされますが、感染力は弱く、大きな流行になることはありません。
突発性発疹のかかりやすい年齢や時期はありますか?
突発性発疹は0歳から2歳までにほとんどの人がかかります。
(90%が1歳未満にかかると報告されています。)
また流行する季節というものは特にありません。
発性発疹の症状はどんなものがありますか?
症状は突然38~40℃の高い熱が3~4日続きますが、比較的機嫌もよく、元気なことが特徴です。
その後、熱が下がると同時に、おなかや背中を中心に大小不規則な小さな赤い発疹が出て、半日程度で全身に広がります。発疹は数日程度で徐々に目立たなくなってきます。
合併症は?
一般に大きな問題が起こることはありませんが、突発性発疹では熱発時に熱性けいれんを合併することがあり、注意が必要です。
診断はどのようにおこなうのですか?
特徴的な経過から診断されます。
ただし発熱時はほかの病気(中耳炎など)の可能性も否定できないので、高熱=突発性発疹と思い込まず、熱が出た時点で一度受診することをお勧めします。
また突発性発疹は2回かかることもあります。
これはヘルペスウイルス6型にかかった子供も7型にかかる可能性があるためです。
治療はどのようにおこないますか?
特別な治療は必要ないことが多く、症状に対しての対症的な治療になります。
- 高熱があり、ぐずる時などは、抗生物質や解熱鎮痛剤の内服や座薬を使うことがあります。(ただし元気が良く、不機嫌でなければ、使用しないこともあります。)
- 熱性けいれんの既往がある場合はけいれん止めなどを使用していただくことがあります。(必要に応じて小児科をご紹介いたします。)
家で気をつける点を教えてください。
- 水分の補給はしっかり行ってください。
- 熱の高いときや、長時間の入浴は避けてください。
熱が下がって発疹が出たら、入浴して構いません。 - 嫌がらなければ、氷枕やアイスノンで冷やしてもらっても大丈夫です。