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新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症とは

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年に中国・武漢で初めて報告されたウイルス感染症で、病気の正式な名称はCOVID-19(coronavirus disease 2019)です。日本には2022年1月に帰国者で初めて感染が報告されました。

原因ウイルス

・新型コロナウイルス感染症の原因となるウイルスはSARS-CoV-2(Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2)です。このウイルスは呼吸器に感染し、COVID-19を引き起こします。

感染経路

・SARS-CoV-2は感染者(無症状の病原体保有者を含む)から咳、くしゃみ、会話などの際に排出されるウイルスを含んだ飛沫・エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)の吸入が主要な感染経路と考えられています。

潜伏期間(病原ウイルスが体内に侵入してから症状が現れるまでの期間)

・感染後に症状が現れるまでの潜伏期間は2〜14日で、曝露後から5〜6日程度で発症することが多いようです。

・ただしオミクロン株では潜伏期が2~3日、曝露後から7日以内に発症する者が大部分であるとの報告もあるようです。

・また感染者の約9割がウイルスに暴露された後、7日以内に発症しております。

感染可能期間(感染した人が他人に感染される可能性がある期間)

・潜伏期間中でも感染力があるため、無症状の感染者が他人に感染を広げる可能性があります。

・ウイルス感染する可能性がある期間は、(感染者が)発症する2日前から発症後7〜10日程度といわれています。

症状

・COVID-19の一般的な症状には発熱、咳、呼吸困難が含まれます。他にも倦怠感、筋肉痛、嗅覚や味覚の喪失などが報告されています。
・2020年1月〜2021年5月に日本国内で行われた積極的疫学調査によると、
発症時の症状としては、
 発熱(52 %)
 呼吸器症状(29 %)
 倦怠感(14 %)
 頭痛(8 %)
 消化器症状(6 %)
 鼻汁(4 %)
 味覚異常(3 %)
 嗅覚異常(3 %)
 関節痛(3 %)
 筋肉痛(1 %)
など風邪やインフルエンザの症状とほぼ同じ症状でした。
つまり症状だけでCOVID-19と風邪やインフルエンザを鑑別することは困難です。
またこれらの症状も現在オミクロン株の流行に伴い、症状の割合は変化してきています。
 
・また感染後も症状のない人(無症状病原体保有者)の割合は複数の報告から 20~40%と考えられています。
・患者の多くは症状出現後から 1 週間程度で治癒に向かいますが、一部では感染が下気道まで進展することがあります。
重症化すると肺炎や急性呼吸器障害を引き起こすことがあります。

重症化のリスク因子

・65 歳以上の高齢者
・悪性腫瘍
・慢性呼吸器疾患(COPD など )
・慢性腎臓病
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
・心血管疾患
・脳血管疾患
・肥満(BMI 30 以上 )
・喫煙
・固形臓器移植後の免疫不全
・妊娠後半期
・免疫抑制・調節薬の使用
・HIV 感染症(特に CD4 <200/ μ L))

合併症

COVID-19は、重症化すると肺炎や急性呼吸器障害(ARDS)を引き起こすことがあります。また心血管系や腎臓への影響も報告されており、合併症のリスクに注意が必要です。

検査方法

・COVID-19の診断には主に比較的短時間(10分程度)で検査可能な抗原検査を行っております。またウイルスの遺伝子を検出し、感染の有無を確認するPCR検査も行っております。ただし検査結果が出るまでに1日程度お時間を頂きます。

治療

・一般的に軽症(酸素飽和度が96%以上、呼吸困難など肺炎症状がない)の場合は、解熱鎮痛薬や咳止めなど処方を行い、自宅で療養を行っていただきます。また症状がない場合、特別にお薬を使用しない場合でも数日で自然に改善することが多いと思われます。

・ただし、診察時に軽症と判断されても発症から 1週間程度で急速に病状が悪化することがあります。

・重症化した場合(酸素飽和度が96%未満や呼吸困難など肺炎症状がある場合)には入院し、酸素療法、人工呼吸器などの治療が行われます。また、抗ウイルス薬や免疫抑制薬などが使用されることもあります。

ワクチン

・COVID-19ワクチンは感染を予防し、重症化リスクを低減する効果があります。

・世界中で開発・接種が進められ、予防接種を受けることで感染リスクを減らすことができます。

再感染リスク

・COVID-19の再感染は、一般に直前の感染から 3カ月間は起きにくいとされています。

注意点

感染拡大を防止するためには、手洗いやマスクの着用、社会的距離の確保が重要です。
外出時には手指を顔に触れないようにし、他人との接触を避けるよう心掛けましょう。
ワクチン接種も感染予防に効果的です。
正確な情報を信頼性のある情報源から収集し、感染対策に努めましょう。
 
 

 
 
当院では、患者さまの健康を第一に考え、
  • 院内感染対策の徹底
  • WEB予約やWEB問診による待ち時間解消
  • 医療機器の充実
などの取り組みをおこなっています。
上記のような症状がある方は、お気軽に当院へご相談ください。

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