vHIT検査
めまいの原因は、耳の奥にある三半規管などのバランス機能が関係していることがあります。vHIT検査では、頭を小さく動かしたときの目の動きを確認し、耳のバランス機能を調べます。熊本市でめまいやふらつきが続く方は、お気軽にご相談ください。
vHIT検査とは
耳の奥にある三半規管は、体の回転や頭の動きを感じ取る器官です。三半規管の働きが低下すると、ぐるぐる回るめまい、ふらつき、体の不安定感などが起こることがあります。
vHIT検査はビデオヘッドインパルステスト(vHIT: Video Head Impulse Test)の略で、頭を小さく素早く動かしたときの目の動きをカメラで記録し、頭を急に動かした時に出現する前庭動眼反射(VOR)を測定し、耳の奥にある三半規管の働きを調べ、耳に問題があるかを確認する検査です。数分程度で左右にある三半規管、あわせて6つの半規管の働きを評価できます。
以前のvHIT装置では専用ゴーグルを頭部に装着し検査を行う為、検査の設定(キャリブレーション)が必要となり検査時間が長くなったり、検査時に装置がずれることがあり、検査が不正確であったり、検査結果が充分評価できないことがありました。
当院では最新式の非接触式カメラシステムを用いたvHIT検査を行っています。従来のゴーグル式と比べ、検査時間の短縮、患者さまの負担軽減、検査結果の安定性向上が期待できます。
このような症状に対して検査を行います
- ぐるぐる回るようなめまいがある
- 歩くとふらつく
- 体が不安定に感じる
- めまいを繰り返している
- 耳が原因のめまいか確認したい
- 前庭神経炎など、耳のバランス機能低下が疑われる
- めまいの原因を詳しく調べたい
vHIT検査は、このようなめまい症状がある場合に、診察の中で必要に応じて行うことがあります。
めまいの原因は、耳だけでなく、血圧、脳、首の緊張、体調不良、ストレスなどが関係することもあります。そのため、vHIT検査だけで診断を決めるのではなく、症状の経過、耳の症状、聴力検査、眼振検査、重心動揺検査などもあわせて確認します。
vHIT検査でわかること
vHIT検査では、耳の奥にある三半規管の働きを確認します。
三半規管には、左右それぞれに複数の方向の動きを感じ取る働きがあります。vHIT検査では、頭を動かしたときに目がどのように反応するかを調べることで、三半規管の機能低下や左右差を確認します。
頭を動かしても、通常は視線をある程度安定させることができます。これは「前庭眼反射」と呼ばれる働きによるものです。三半規管の働きが低下していると、頭を動かしたときに視線がずれ、それを補正するような目の動きが出ることがあります。vHIT検査では、この目の動きを記録し、耳のバランス機能を評価します。
vHIT検査の流れ
-
専用カメラの前に座る
椅子に座って正面の目標(カメラ)をじっと見ていただきます。瞳孔を正面のカメラで検出します。 -
目標物を見つめます
検査中は正面の目標を見続けて、できるだけ目を大きく開けてください。 -
頭を小さく素早く動かします
医師またはスタッフが頭を小さく、すばやく左右(上下)にそれぞれ数回 動かします。大きく首を振る検査ではありません。 -
目の動きを記録、分析します
目の動きをカメラで記録し、パソコンで分析します。 -
結果を診察で説明します
検査結果は、症状や他の検査結果とあわせて確認します。必要に応じて、今後の治療方針や生活上の注意点について説明します。
検査時間は、準備を含めて10〜15分程度が目安です。ただし、症状や検査内容により前後することがあります。
検査前後の注意事項
(検査前)
頭を小さく素早く動かすため、頚椎症のある方は事前に医師・スタッフにお伝えください。
眼内コンタクトレンズ(ICL)、白内障手術後では正確な検査結果がでない場合がございます。
ハードコンタクトレンズ、カラーコンタクト、まつ毛エクステは正確な検査結果がでない場合がございます。検査当日は外してきてください。
(検査後)
一時的にめまいや違和感を感じることがあります。
検査後にめまいや違和感の症状が強い場合は、無理をせず医師・スタッフにお伝えください。
痛みを伴う検査ではありませんが、検査後に痛みがある場合は医師・スタッフにお伝えください。
検査費用
vHIT検査は、健康保険が適用される検査です。
費用は、初診か再診か、他に行う検査の内容、診察内容によって変わります。
3割負担の場合、vHIT検査単体では900円程度が目安です。
実際には、診察料、聴力検査、眼振検査、処置、薬の処方などが加わる場合があります。詳しい費用については、受診時に窓口でお尋ねください。
vHIT検査が診断の参考になる主なめまい疾患
| 前庭神経炎 |
前庭神経炎は、耳の奥から脳へバランス情報を伝える神経に障害が起こり、強い回転性めまいを起こすことがある病気です。 vHIT検査では、左右の前庭機能の差や、どの方向の三半規管の働きが低下しているかを確認する参考になります。 |
|---|---|
| メニエール病 |
メニエール病は、めまいを繰り返し、難聴、耳鳴り、耳のつまった感じを伴うことがある病気です。 vHIT検査だけで診断するものではありませんが、耳のバランス機能の状態を確認するために行うことがあります。 |
| 良性発作性頭位めまい症 |
良性発作性頭位めまい症は、寝返りや起き上がり、上を向く動作などで短時間のめまいが起こることが多い病気です。診断では、頭の位置によって出る眼振を確認する検査が中心になります。 vHIT検査は、他の前庭機能低下の有無を確認する目的で行うことがあります。 |
| 両側前庭機能障害 |
左右の耳のバランス機能が低下すると、歩行時のふらつきや、暗い場所での不安定感が出ることがあります。 vHIT検査は、左右の三半規管の働きを確認する検査として参考になることがあります。 |
vHIT検査は、耳のバランス機能低下が関係するめまいの評価に役立つことがあります。ただし、めまいの診断はvHIT検査だけで決まるものではありません。問診、眼振検査、聴力検査、重心動揺検査、必要に応じた画像検査などを組み合わせて判断します。
よくある質問
Q. vHIT検査は痛いですか?
通常、強い痛みを伴う検査ではありません。カメラの前に座っていただき、スタッフが頭を小さく素早く動かして、目の動きを確認します。
Q. 検査時間はどれくらいですか?
準備を含めて10〜15分程度が目安です。症状や検査内容によって前後することがあります。
Q. 検査前に気をつけることはありますか?
頚椎症のある方、首に強い痛みがある方は事前にお伝えください。
Q. 検査後にめまいが強くなりますか?
多くの場合、検査後すぐに通常通りお帰りいただけます。ただし、頭を小さく素早く動かす検査のため、一時的に違和感や軽いめまいを感じることがあります。症状が強い場合は、医師・スタッフにお伝えください。
Q. vHIT検査だけでめまいの原因がわかりますか?
vHIT検査は、耳のバランス機能を確認するための検査です。めまいの診断は、問診、診察、聴力検査、眼振検査などを組み合わせて判断します。
Q. 子どもや高齢者でも受けられますか?
正面を見つめるなどの指示に沿って検査ができる場合は、幅広い年齢の方に行うことがあります。無理に行う検査ではなく、診察で状態を確認したうえで判断します。
受診案内
熊谷耳鼻咽喉科医院は、熊本市中央区南坪井町にある耳鼻咽喉科・気管食道科の医院です。
耳・鼻・のど・めまい・補聴器・嚥下など、耳鼻咽喉科領域を中心に幅広く診療しています。
院長は、耳鼻咽喉科専門医、気管食道科専門医、補聴器相談医、めまい相談医、嚥下相談医として、患者さんの症状に合わせた診療を行っています。
また、WEB予約、WEB問診、LINEによる呼出システムを活用し、患者さんが受診しやすい環境づくりに取り組んでいます。
熊本市中心部から近く、徒歩での来院も可能です。無料駐車場を12台分ご用意しており、臨時駐車場も利用できます。
めまいで受診を迷っている方も、「この症状で耳鼻科に行ってよいのかな」と悩まず、お気軽にご相談ください。
めまいの症状で受診をご希望の方は、WEB予約・WEB問診をご利用ください。
初めての方は「はじめて受診される方」のページを、予約をご希望の方は「WEB予約について」のページをぜひご覧ください。
