鼻の症状と病気
熊本市中央区南坪井町の熊谷耳鼻咽喉科医院では、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、後鼻漏、鼻血、においがわかりにくいなど、鼻に関するさまざまな症状を診療しています。
鼻は、呼吸をするだけでなく、においを感じる、吸い込んだ空気を加温・加湿する、声の響きを整えるなどの役割を持つ大切な器官です。
鼻の症状は、風邪などによる一時的な炎症で起こることもありますが、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症、嗅覚障害、薬剤性鼻炎などが関係していることもあります。症状が長引く場合や、片側だけの鼻づまり・繰り返す鼻血などがある場合は、耳鼻咽喉科で原因を確認することが大切です。
よくある鼻の症状
- 鼻水が止まらない(透明、さらさら、黄色や緑色など)
- 鼻づまりが続いている(片側、両側、交代性など)
- 鼻がつまって眠りにくい、口呼吸になる
- くしゃみを繰り返す
- 目のかゆみを伴う
- 鼻水がのどに流れる感じがする(後鼻漏)
- 咳や痰が長引いている
- 鼻の奥、頬、おでこが重い・痛い
- においがわかりにくい、においを感じない
- 実際とは異なるにおいを感じる
- 鼻血を繰り返す
- いびきや口呼吸が気になる
- 市販の点鼻薬を長期間使用している
鼻の症状は原因によって治療法が異なります。症状が続く場合は、鼻の中の状態を確認し、原因に応じた治療を行うことが大切です。
鼻の症状から考えられる主な病気
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、後鼻漏、嗅覚低下、鼻血などの症状は、さまざまな病気でみられます。代表的な病気について説明します。
アレルギー性鼻炎・花粉症
花粉、ダニ、ハウスダストなどに対するアレルギー反応によって、くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまりなどを繰り返す病気です。季節性のものは花粉症、年間を通して症状がみられるものは通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。
急性鼻炎・慢性鼻炎
鼻の粘膜に炎症が起こり、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどがみられます。風邪などに伴って一時的に起こる場合や、症状が長く続く場合があります。
副鼻腔炎
鼻の周囲にある副鼻腔に炎症が起こる病気です。粘り気のある鼻水、鼻づまり、後鼻漏、頬やおでこの痛み・重さ、嗅覚低下などがみられることがあります。
鼻中隔彎曲症
左右の鼻腔を分ける鼻中隔が強く曲がることで、鼻づまりなどを起こす病気です。鼻づまりが強い場合には、睡眠や日常生活に影響することがあります。
嗅覚障害
においがわかりにくい、まったく感じない、実際とは異なるにおいを感じるなどの状態です。副鼻腔炎や鼻茸、感染後、頭部外傷など、さまざまな原因があります。
鼻出血
いわゆる鼻血です。多くは鼻の入り口に近い部分から出血しますが、繰り返す場合や止まりにくい場合、片側からの出血を繰り返す場合には、鼻の中を確認することが大切です。
鼻茸(鼻ポリープ)
鼻や副鼻腔の粘膜に生じるポリープ状の病変です。鼻づまりや嗅覚低下などを起こし、副鼻腔炎に伴ってみられることがあります。
鼻腔・副鼻腔腫瘍
頻度は高くありませんが、鼻腔や副鼻腔に腫瘍が生じることがあります。片側だけの鼻づまり、血の混じった鼻水、繰り返す鼻血などが続く場合には、通常の鼻炎や副鼻腔炎以外の原因がないか確認します。
その他の鼻の病気
鼻の症状を起こす病気には、上記以外にもさまざまなものがあります。症状や鼻の状態に応じて原因を確認し、必要な検査や専門医療機関への紹介を検討します。
- 血管運動性鼻炎(非アレルギー性鼻炎) ― アレルギーが明らかでなくても、温度差や刺激などによって鼻水や鼻づまりが起こることがあります。
- 薬剤性鼻炎 ― 血管収縮作用のある点鼻薬を長期間繰り返し使用することで、かえって鼻づまりが強くなることがあります。
- 加齢性鼻漏 ― 加齢に伴い、特に食事中や寒い場所などで水のような鼻水が出やすくなることがあります。
- 鼻前庭炎 ― 鼻の入り口付近に炎症が起こり、痛み、赤み、かさぶたなどがみられることがあります。
当院で行う診察・検査
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問診
症状が始まった時期、鼻水の性状、鼻づまりの程度、左右差、くしゃみ、嗅覚低下、鼻血、アレルギー症状、使用している薬などを確認します。
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鼻の診察
鼻の粘膜の腫れ、鼻水や膿の状態、鼻中隔彎曲の有無、出血の有無などを確認します。
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電子内視鏡検査
必要に応じて、細いカメラを使用して鼻の奥を観察します。鼻の奥の炎症、膿、鼻茸、出血部位などを確認します。
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アレルギー検査
アレルギー性鼻炎が疑われる場合には、症状や診察所見に応じて血液検査などを行い、原因となるアレルゲンを調べます。
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必要に応じた画像検査
副鼻腔炎や腫瘍などについて、さらに詳しい画像検査が必要と判断した場合には、連携医療機関でのCT・MRIなどの検査をご案内します。
鼻の病気の治療
鼻の病気の治療は、原因や症状の程度によって異なります。診察や必要な検査で状態を確認したうえで、治療方法を検討します。
薬による治療
症状や原因に応じて、抗アレルギー薬、点鼻薬、去痰薬などを使用します。細菌感染が疑われ、必要と判断される場合には抗菌薬を使用することがあります。
漢方薬による治療
鼻水、鼻づまり、後鼻漏などの症状に対して、症状や体質に応じて漢方薬を使用することがあります。
鼻処置・鼻水の吸引
鼻の中にたまった鼻水や分泌物を除去するなど、症状や鼻の状態に応じて処置を行います。
ネブライザー治療
鼻や副鼻腔の炎症など、症状や診察所見に応じてネブライザー治療を行います。
アレルギー性鼻炎の治療
アレルギー性鼻炎では、内服薬や点鼻薬などによる治療のほか、原因や適応を確認したうえで舌下免疫療法などを検討します。
下鼻甲介粘膜焼灼術
アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎などによる鼻づまりでは、鼻の状態や適応を確認したうえで、下鼻甲介粘膜焼灼術を検討することがあります。
専門医療機関との連携
鼻中隔彎曲症、治療で改善しにくい副鼻腔炎、鼻茸、腫瘍が疑われる場合など、手術や専門的な検査・治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関へ紹介します。
早めの受診をおすすめする鼻の症状
- 鼻水や鼻づまりが長く続いている
- 黄色や緑色の鼻水が続いている
- 強い頬の痛みやおでこの痛みがある
- においがわかりにくい状態が続いている
- 鼻血を繰り返す、または鼻血が止まりにくい
- 片側だけの鼻づまりが続いている
- 血の混じった鼻水が続いている
- 市販の点鼻薬を長期間使用している
- 子どもの口呼吸やいびきが続いている
これらの症状では、鼻炎や副鼻腔炎などのよくみられる病気だけでなく、鼻中隔彎曲症、鼻茸などが関係していることがあります。
特に、片側だけの鼻づまり、血の混じった鼻水、繰り返す鼻血などが続く場合は、頻度は高くありませんが鼻腔・副鼻腔の腫瘍などを含めて確認が必要なことがあります。症状を放置せず、耳鼻咽喉科へご相談ください。
よくある質問
Q. 透明な鼻水とくしゃみが続く場合は花粉症ですか?
花粉症などのアレルギー性鼻炎でよくみられる症状ですが、風邪などでも似た症状がみられます。症状が出る時期や経過、鼻の状態などを確認して判断します。
Q. 黄色や緑色の鼻水が出ると副鼻腔炎ですか?
副鼻腔炎でみられることがありますが、鼻水の色だけで副鼻腔炎と診断することはできません。鼻づまり、後鼻漏、頬やおでこの痛み、嗅覚低下などの症状や鼻の診察所見を合わせて確認します。
Q. 市販の点鼻薬を使い続けても大丈夫ですか?
点鼻薬にはさまざまな種類があります。血管収縮作用のある点鼻薬を長期間繰り返し使用すると、薬剤性鼻炎によって、かえって鼻づまりが悪化することがあります。使用している点鼻薬が手放せない場合はご相談ください。
Q. 子どもの鼻水は、どのような場合に受診した方がよいですか?
鼻水や鼻づまりが長引く、眠りにくい、口呼吸やいびきが続く、耳を痛がる、咳が長引くなどの場合は、耳鼻咽喉科での診察をご検討ください。鼻の炎症が副鼻腔炎や滲出性中耳炎などに関係していることもあります。
Q. 蓄膿症と副鼻腔炎は違う病気ですか?
一般に「蓄膿症」と呼ばれている病気は、現在では主に副鼻腔炎と呼ばれます。急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎では経過や治療方法が異なることがあります。
Q. 副鼻腔炎は手術が必要ですか?
すべての副鼻腔炎で手術が必要になるわけではありません。症状や鼻の状態に応じて薬による治療や鼻処置などを行い、慢性的な症状が続く場合、鼻茸を伴う場合、治療による改善が乏しい場合などには、専門医療機関での手術が検討されることがあります。
Q. においがわかりにくい場合も耳鼻咽喉科でよいですか?
はい。嗅覚低下は、鼻づまり、副鼻腔炎、鼻茸、感染後の嗅覚障害など、さまざまな原因で起こります。症状が続く場合は、鼻の中や鼻の奥の状態を確認することが大切です。
Q. 片側だけ鼻がつまる場合も受診した方がよいですか?
片側だけの鼻づまりが続く場合は、鼻中隔彎曲症、副鼻腔炎、鼻茸などが関係することがあります。頻度は高くありませんが、鼻腔・副鼻腔腫瘍などでも片側性の症状がみられるため、症状が続く場合は鼻の中を確認することをおすすめします。
受診案内
熊谷耳鼻咽喉科医院では、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、後鼻漏、鼻出血、嗅覚低下などの鼻症状について、問診と鼻の診察を行い、必要に応じて電子内視鏡検査やアレルギー検査などを行って原因を確認します。
さらに詳しい画像検査や専門的な治療、手術などが必要と判断した場合には、連携医療機関へ紹介します。
鼻の症状が長引いている場合や、日常生活に支障がある場合、片側だけの症状が続く場合などはご相談ください。
受診の際は、WEB予約・WEB問診をご利用いただけます。また、LINEによる呼出システムをご利用いただけます。
