首の症状(首のしこり・首の腫れ)と病気
熊本市中央区南坪井町の熊谷耳鼻咽喉科医院では、首のしこり、首の腫れ、顎の下や耳の下の腫れ、首の痛みなど、首に関するさまざまな症状を診療しています。
首には、リンパ節、甲状腺、唾液腺、血管、神経など、さまざまな組織があります。そのため、首のしこりや腫れの原因も、風邪などに伴う頸部リンパ節炎、甲状腺の病気、唾液腺炎・唾石症、まれに腫瘍性疾患など、さまざまです。
首のしこり・首の腫れは、耳鼻咽喉科で診察することが多い症状です。「このくらいで受診してよいのか」と迷う場合でも、症状が長引く場合や徐々に大きくなる場合には、耳鼻咽喉科で原因を確認することが大切です。
よくある首の症状
- 首の横や前にしこりを触れる
- 首の一部が腫れている
- 首を触ると痛い
- 首のしこりがなかなか小さくならない
- 顎の下が腫れる
- 耳の下が腫れる
- 食事のたびに顎の下や耳の下が腫れたり痛んだりする
- 首の前側が腫れている
- のどに圧迫感がある
- 飲み込みにくい
- 声がかすれる
- 口が乾きやすい
- 発熱やだるさを伴う
このような症状がある場合は、耳鼻咽喉科での診察をご検討ください。
首の症状から考えられる主な病気
首には多くのリンパ節があり、甲状腺や唾液腺などの臓器もあります。しこりや腫れの場所、痛みの有無、発熱、食事との関係などによって、考えられる病気は異なります。同じような首のしこりや腫れでも原因は複数あるため、症状だけで判断せず、必要に応じて首や耳・鼻・のどの状態を確認することが大切です。
頸部リンパ節炎
頸部リンパ節炎は、首のリンパ節が炎症によって腫れる病気です。風邪、のどの炎症、扁桃炎、虫歯、口内炎などがきっかけとなり、首のリンパ節が腫れて痛むことがあります。多くは原因となる炎症が落ち着くと小さくなりますが、腫れが長引く場合や、しこりが硬い場合は詳しい確認が必要です。
甲状腺の病気
甲状腺は、首の前側、のどぼとけの下あたりにある臓器で、体の代謝に関係するホルモンを作っています。首の前側が腫れる場合、甲状腺の腫れ、甲状腺のしこり、バセドウ病、橋本病などが関係している可能性があります。必要に応じて、超音波検査や血液検査、専門病院での詳しい検査を検討します。
唾液腺炎・唾石症
唾液腺は唾液を作る組織で、耳の下にある耳下腺、顎の下にある顎下腺などがあります。唾液腺炎では、耳の下や顎の下が腫れたり、痛みが出たりすることがあります。細菌やウイルスによる感染、唾液の流れの悪さ、口の乾燥などが関係することがあります。
唾石症は、唾液の通り道に石ができる病気です。食事のたびに顎の下や耳の下が腫れて痛み、しばらくすると少し楽になる場合は、唾石症の可能性があります。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
流行性耳下腺炎は、いわゆる「おたふくかぜ」です。ムンプスウイルスによる感染症で、耳の下の腫れ、痛み、発熱などがみられます。片側だけ腫れることも、両側が腫れることもあります。感染症としての対応が必要になるため、発熱や耳の下の腫れがある場合は、受診前にご相談ください。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、口や目の乾燥が目立つ自己免疫疾患の一つです。自己免疫疾患とは、本来体を守る免疫の働きが、自分の体の一部に反応してしまう病気です。口の乾燥、目の乾燥、唾液腺の腫れ、食べにくさ、飲み込みにくさなどがみられることがあります。症状や経過に応じて、専門的な検査や他科との連携が必要になる場合があります。
頸部嚢胞
嚢胞とは、液体がたまった袋状の病変です。首にやわらかい腫れとして触れることがあります。炎症を起こすと、赤く腫れたり、痛みが出たりすることがあります。状態により、経過観察や専門病院での治療を検討します。
唾液腺腫瘍・甲状腺腫瘍
耳の下、顎の下、首の前側などに、痛みのないしこりとして気づくことがあります。唾液腺や甲状腺の腫瘍には、良性のものと悪性のものがあります。痛みがないからといって、必ずしも心配がないとは限りません。しこりが続く場合、少しずつ大きくなる場合、硬く動きにくい場合は、診察で確認することをおすすめします。
首の診察・検査の流れ
首のしこりや腫れは、見た目だけで原因を判断することが難しい場合があります。当院では、症状や診察所見に応じて必要な診察・検査を行います。すべての患者さんにすべての検査を行うわけではありません。
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問診
いつから腫れているか、痛みがあるか、食事との関係があるか、発熱があるか、のどの症状があるかなどを確認します。
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耳・鼻・のどと首の診察
耳・鼻・のどを診察するとともに、首のしこりの場所、大きさ、硬さ、動きやすさ、痛み、熱感などを確認します。炎症によるものか、唾液腺や甲状腺に関係するものか、追加検査が必要かを判断します。
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超音波検査(頸部エコー検査)
超音波検査は、首にゼリーを塗って機械をあてる検査です。放射線を使用せず、痛みや負担が少ない検査です。しこりの大きさ、中身が液体か固形か、血流の様子、周囲の組織との関係などを確認します。リンパ節、甲状腺、唾液腺の状態を確認する際に役立ちます。
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電子内視鏡検査
首のしこりやリンパ節の腫れの原因が、のどの奥の炎症や病変に関係している場合があります。必要に応じて、鼻から細い電子内視鏡を挿入して、鼻の奥、咽頭、喉頭などを確認します。特に、のどの違和感、声がれ、飲み込みにくさを伴う場合には、内視鏡で直接確認します。
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血液検査
炎症の程度、甲状腺ホルモン、自己免疫疾患の可能性などを確認するため、血液検査を検討することがあります。
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画像検査や精密検査の連携
CTやMRIなどの詳しい画像検査、細胞を調べる検査、手術などが必要と判断した場合には、連携している病院へご紹介します。
原因に合わせた首の病気の治療
当院では、診察や検査の結果をもとに、原因や症状に応じた治療を行います。
| 内服薬 | 炎症や痛みなどに対して、症状や原因に応じた薬を検討します。 |
|---|---|
| 抗菌薬 | 細菌感染によるリンパ節炎や唾液腺炎などが疑われ、抗菌薬による治療が必要と判断した場合に使用します。 |
| 漢方薬 | 症状や状態に応じて、漢方薬を治療の選択肢として検討することがあります。 |
| 経過観察 | 急いで処置が必要ない小さなしこりや、炎症後に残っているリンパ節の腫れなどは、経過を確認しながら診療することがあります。必要に応じて超音波検査で大きさや形の変化を確認します。 |
| 専門医療機関との連携 | CTやMRIなどの詳しい画像検査、細胞を調べる検査、手術や専門的な治療が必要と判断した場合には、連携医療機関へご紹介します。 |
早めの受診をおすすめする首の症状
- しこりが短期間で急に大きくなってきた
- しこりが硬く、周りにくっついて動かない感じがする
- 痛みはないが、腫れが長く続いている
- 声がかすれる
- 食べ物が飲み込みにくい
- 息苦しさがある
- 発熱が続く
- 体重減少や強いだるさがある
- 耳の下や顎の下の腫れを繰り返す
- 食事のたびに顎の下が腫れて痛む
特に、息苦しさが強い、急速に首の腫れが大きくなるなどの症状がある場合には、緊急の対応が必要となることがあります。
よくある質問
Q. 首のしこりは何科を受診すればよいですか?
首のしこりや腫れは、耳鼻咽喉科で診察することが多い症状です。リンパ節、甲状腺、唾液腺、のどの病気などが関係することがあるため、まずは耳鼻咽喉科でご相談ください。
Q. 首のしこりが痛くありません。放っておいても大丈夫ですか?
痛みがないしこりでも、原因の確認が必要な場合があります。特に、しこりが長引く場合、大きくなる場合、硬く動きにくい場合は、一度診察をおすすめします。
Q. エコー検査は痛いですか?
超音波検査は、首にゼリーを塗って機械をあてる検査です。放射線を使用せず、痛みや負担が少ない検査です。
Q. 食事のたびに顎の下が腫れます。何が考えられますか?
唾液の通り道に石ができる唾石症や、唾液腺の炎症が関係している可能性があります。食事との関係がある場合は、診察時にお伝えください。
Q. 首のしこりは何日くらい様子を見てもよいですか?
風邪やのどの炎症に伴うリンパ節の腫れは、炎症が落ち着くと小さくなることがあります。ただし、腫れが長引く場合、急に大きくなる場合、痛みがないしこりが続く場合は、一度ご相談ください。
Q. 首のしこりはエコーで調べられますか?
はい。当院では、症状や診察所見に応じて首の超音波(エコー)検査を行います。リンパ節、甲状腺、唾液腺などの状態や、しこりの大きさ、内部の状態などを確認する際に役立ちます。
受診案内
当院では、耳鼻咽喉科専門医・気管食道科専門医として、首のしこり、首の腫れ、顎の下や耳の下の腫れ、リンパ節・甲状腺・唾液腺など、さまざまな首の症状を診療しています。
必要に応じて首の超音波(エコー)検査や電子内視鏡検査などを行い、症状の原因を確認します。詳しい画像検査、細胞を調べる検査、手術や専門的な治療が必要な場合には、連携医療機関をご案内します。
熊本市中央区周辺で、首のしこり、首の腫れ、顎の下や耳の下の腫れなどが気になる方は、熊谷耳鼻咽喉科医院へご相談ください。
