インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
一般的な風邪と比べて、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身のだるさなどの症状が急激に現れることが特徴です。 小児、高齢者、基礎疾患のある方では重症化するリスクがあるため、症状に応じた適切な診断と治療が重要です。
症状・潜伏期間・感染経路
インフルエンザの症状は?
インフルエンザでは、発熱、悪寒、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などの症状が比較的急激に現れます。
咳、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなど、一般的な風邪と同じような症状もみられます。
- 発熱・悪寒(寒気)
- 頭痛
- 全身倦怠感(強いだるさ)
- 筋肉痛・関節痛
- 咳・痰
- 鼻水・鼻づまり
- のどの痛み
腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状を伴うこともあります。 症状の現れ方や程度には個人差があり、必ずしも高熱が出るとは限りません。
インフルエンザの潜伏期間は何日?
インフルエンザの潜伏期間は、一般的に1~3日程度です。
ウイルスに感染してからすぐに症状が現れるわけではなく、潜伏期間を経て発熱や倦怠感などの症状が現れます。
インフルエンザはどのように感染する?
インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
| 飛沫感染 | 感染した人の咳やくしゃみ、会話によって飛び散る飛沫を吸い込むことで感染します。 |
|---|---|
| 接触感染 | ウイルスが付着した手で口や鼻、目などの粘膜に触れることで感染します。 |
感染を防ぐためには、こまめな手洗いや手指消毒、室内の換気、必要に応じたマスクの着用や咳エチケットなどを心がけましょう。
検査・診断
インフルエンザの検査はいつ受ける?
インフルエンザの検査は、症状や発症からの時間、周囲の流行状況などを確認したうえで、必要に応じて行います。
当院では、必要に応じてインフルエンザの迅速抗原検査を行います。
発症して間もない時期は、体内のウイルス量が少なく、インフルエンザに感染していても検査が陰性になることがあります。
そのため、検査結果だけでなく、発症からの経過時間、症状、周囲の流行状況などを総合的に判断して診断します。
治療
インフルエンザの治療は?
症状、発症からの時間、年齢、基礎疾患の有無などを考慮して治療方針を決定します。
抗インフルエンザ薬は、一般に発症後48時間以内に治療を開始すると、 発熱期間を1~2日程度短縮し、症状を軽くする効果が期待できます。
ただし、すべての患者さんに抗インフルエンザ薬が必要というわけではありません。 発症からの時間や症状、全身状態などを確認して治療方法を判断します。
インフルエンザに抗生物質は効く?
インフルエンザウイルスそのものに抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。
ただし、細菌による気管支炎や肺炎などを合併した場合には、抗菌薬を使用することがあります。
合併症・受診の目安
インフルエンザの合併症は?
インフルエンザでは、まれに肺炎やインフルエンザ脳症などの重い合併症を起こすことがあります。
- 肺炎
- 気管支炎
- インフルエンザ脳症
- 熱性けいれん
- 持病(喘息、心疾患、糖尿病など)の悪化
特に乳幼児、高齢者、慢性疾患をお持ちの方、免疫機能が低下している方は重症化するリスクが高いため、注意が必要です。
インフルエンザで早めに受診した方がよい症状は?
呼吸が苦しい、意識状態がおかしい、水分がとれないなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
- 息苦しい、呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応が鈍い
- けいれん(ひきつけ)を起こした
- 水分が十分にとれない、尿が極端に少ない
- 症状が急激に悪化している
- 高熱などの症状が続いている
- 一度下がった熱が再び上がり、全身状態が悪化している
自宅での過ごし方・登校基準
インフルエンザのとき、自宅ではどのように過ごす?
十分な休養と水分摂取を心がけ、周囲の方への感染を広げないことが大切です。
| 十分な休養 | 体力の回復を優先し、安静に過ごします。 |
|---|---|
| こまめな水分補給 | 発熱や発汗による脱水を防ぐため、こまめに水分を摂取します。 |
| 適切な室内環境 | 適切な室温・湿度を保ち、定期的に換気を行います。 |
| 家庭内での感染対策 | 手洗い、咳エチケット、必要に応じたマスクの着用などを心がけます。 |
インフルエンザはいつから学校・幼稚園に行ける?
学校保健安全法施行規則では、インフルエンザの出席停止期間は、
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」
とされています。
発症した日(発熱などの症状が出た日)を0日目として数えます。 解熱した日によって登校・登園できる日は異なります。
なお、出席停止期間を経過した後の陰性確認検査や、治癒証明書の提出は原則として不要とされています。
予防接種・ワクチン
インフルエンザワクチンにはどのような効果がある?
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの発症や重症化を予防する効果が期待されます。
ワクチンを接種しても感染や発症を完全に防ぐことはできませんが、重症化を防ぐためにも流行前の接種が推奨されています。
熊谷耳鼻咽喉科医院のインフルエンザ予防接種
当院ではインフルエンザワクチンの予防接種を実施しています。 従来の皮下注射によるワクチンのほか、対象年齢の方には フルミスト(経鼻インフルエンザ生ワクチン)も選択いただけます。
接種対象年齢、料金、予約方法、注射とフルミストの違いなどの詳細は、専用ページをご確認ください。
インフルエンザが疑われる場合の受診方法
急な発熱、関節痛、強い倦怠感など、インフルエンザが疑われる症状がある方は、無理をせず当院へご相談ください。
当院ではWEB予約・WEB問診をご利用いただけます。 受診前にWEB問診をご入力いただくと、受付後の確認がスムーズになります。
インフルエンザについてよくある質問
インフルエンザと普通の風邪はどう違いますか?
インフルエンザでは、一般的な風邪と比べて、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状が比較的急激に現れる傾向があります。 ただし、症状だけでインフルエンザかどうかを確実に判断することはできません。
インフルエンザの検査が陰性でも感染していることはありますか?
あります。 発症して間もない時期は体内のウイルス量が少なく、インフルエンザに感染していても迅速抗原検査が陰性になることがあります。 検査結果だけでなく、症状、発症からの時間、周囲の流行状況などを総合して判断します。
家族がインフルエンザになった場合はどうすればよいですか?
家庭内での感染を防ぐため、こまめな手洗い、室内の換気、咳エチケットなどを心がけましょう。 必要に応じてマスクを着用し、タオルなどの共用にも注意してください。 同居されている方に発熱や強い倦怠感などの症状が現れた場合は、医療機関へご相談ください。
熱が下がったらすぐに学校や幼稚園へ行ってもよいですか?
解熱しただけでは、すぐに登校・登園できるとは限りません。 学校保健安全法施行規則では、 「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」 が出席停止期間とされています。
インフルエンザワクチンを接種しても感染しますか?
ワクチンを接種しても、インフルエンザへの感染や発症を完全に防ぐことはできません。 インフルエンザワクチンには、発症や重症化を予防する効果が期待されます。
インフルエンザではいつ受診した方がよいですか?
症状が強い場合や、呼吸が苦しい、意識状態がおかしい、水分が十分にとれない、症状が急激に悪化しているなどの場合は、速やかに医療機関を受診してください。 乳幼児、高齢者、基礎疾患のある方などは重症化するリスクがあるため、症状に応じて早めに医療機関へご相談ください。
この記事の監修
熊谷耳鼻咽喉科医院 院長
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
最終更新日:2026年9月20日
参考情報
本ページは、厚生労働省・文部科学省などの公的機関が公開している情報を参考に作成しています。
※症状や経過には個人差があります。 掲載内容は一般的な医療情報であり、実際の診断および治療については診察時に医師が判断します。
